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新製品の「種」を企業内に眠る資産から見つける

製品開発の出発点は、ひとつの“想い”や“きらめき”から始まります。
そのアイデアや事業の種を具体的な製品へと成長させるためには、最初の企画段階で「何を目的とした商品なのか」「どんな価値を提供したいのか」「どのような未来を描くのか」を明確にする必要があります。

私たちは、お客様のパートナーとしてこの企画段階から伴走し、事業の方向性や製品コンセプトを一緒に考える支援を行っています。社内に専任の企画担当者がいない場合でもご相談いただける体制を整えており、丁寧なヒアリングを通じてお客様の想いを言語化し、開発全体の指針となる「コンセプト」を明確にしていきます。このコンセプトは、長い開発プロセスを照らす“灯台”として、多くの判断や分岐点を導く基盤となります。

日常から生まれる、リアルなアイデア

アイデアの源は、特別な経験だけに限りません。日常生活のなかでふと感じる小さな不満や願い、家族のつぶやき、失敗の経験や自然の風景など、あらゆる瞬間に創造のヒントは潜んでいます。私たちは、それらを「自分ごと」として捉え、リアルな課題として向き合うことを大切にしています。

特に重視しているのが、「人をよく見る」こと。モノを使うときの言動や仕草、表情、使用環境などを丁寧に観察し、使い手視点・作り手視点・人とモノの関係性の三方向から捉えることで、具体的かつ説得力のあるアイデアにつながります。さらに、官公庁の白書や市場データなどを分析し、「時代の流れを読む」視点を加えることで、次に求められる商品像を見極め、先を見据えた企画立案にもつなげています。

 

書き出す・話す・体験する——アイデアを深める技法

頭の中に浮かんだアイデアや情報を、ただ抱えたままにせず、外に出して「見える化」することが、次のステップへ進む鍵になります。私は、アイデアを整理するために「書き出す」「まとまりを作る」「フォーカスを絞る」「休憩する」「話し合う」の5つのステップを実践しています。

スケッチやキーワードの書き出しなどで視覚的に整理することで、思考が深まり、判断軸が明確になります。また、サンプルに触れたり、体感したりすることで、手や体から得られる感覚的な情報がアイデアの質を高めることも多くあります。さらに、他者と意見を交わす“壁打ち”やブレインストーミングの機会を通じて、視野を広げ、アイデアを洗練させていきます。

 

対話を重ね、価値ある合意をつくる

アイデアを形にしていく過程では、多様な視点を取り入れ、関係者全体で方向性を共有することが非常に重要です。プロジェクトを円滑に進めるためには、一人で考えるのではなく、他者の意見を取り入れながら合意形成を図ることが不可欠です。

議論の中で異なる立場や懸念点が表に出ることは、結果としてプロジェクトの完成度を高めることにつながります。また、自分の考えを他者に説明する過程で、自身の意図や前提がクリアになり、新たな発見が生まれます。多様な意見が交差する場を設けることは、質の高い商品開発のための貴重なプロセスです。

 

企業価値×デザイナーの経験や知識で、事業を成功に!

アイデアを現実の製品へと具現化するには、知恵・知識・技術を兼ね備えたパートナーとの出会いが重要です。
デザイナー選びにおいては、実績はもちろん、コミュニケーションの取りやすさ、量産までの知見、業界や素材への理解、ネットワークの活用力といった点も欠かせません。

 

私たちはこれまで、中小企業やスタートアップ、個人メーカーの方々と共に、柔軟で創造的なモノづくりを数多く支援してまいりました。

企画段階での伴走からアイデアの構造化、壁打ち・ブレストのファシリテーション、そしてその後の設計・試作・量産化まで、一貫した支援体制を整えています。

 

お客様の「想い」に向き合い企画の骨格を築くところからプロジェクトに関わることで、先につながる強固な開発基盤をつくり上げるお手伝いをいたします。

 

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