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使う人のための「カタチ」をデザインする

デザイン

デザインは、「隠れた問題」を抽出することから始まります。

「何が問題なのか」を考えると同時に、「誰のための問題なのか」明確に定義します。それらを解決することで、よりわかりやすい説得力のある「使う人により沿ったカタチ」となります。

アイシーアイデザイン研究所では、製品のかたちや色といった外観だけでなく、使用シーンや使用者の行動、環境までを含めて「トータルに設計する」ことを大切にしています。
誰が、どのような状況で、どのように使うのかを徹底的に考え抜くことで、単なる道具ではなく、“使う人の生活に寄り添うパートナー”としての製品を目指します。

プロダクトデザインは、見た目を整える仕事ではありません。製品が果たすべき役割や提供する価値を明確にし、課題を見つけて、それを解決するための計画を立てて実現していくプロセスです。機能性、信頼感、そして美しさ。この3つを軸に、企業の想いをユーザーに“伝わるかたち”として形にしていきます。


2000年に始動した自社開発プロジェクト。
私たち自身が企画し販売まで手がけるKissシリーズや知育玩具nocilisの「製造」「販売」における経験を活かし、ものづくりプロデュースを行います

「ものがたる(=モノが語る)」 企業の想いがつたわるように


商品は、企業の理念や価値観を社会に届ける重要な手段です。たとえ言葉がなくても、商品に触れたときの印象や使い心地は、その背景にある思想やメッセージを確実に伝えます。企業が培ってきた伝統や由来するこだわり、スピリットが、商品に息づき使い手に語りかけるとき、「ものが語る」商品となります。それが、使い手の感性に訴え、感動、共感、共鳴を得ることにつながります。

だからこそ私たちは、商品を通して何を伝えたいのかを丁寧に引き出し、デザインの初期段階からその“想い”を芯に据えた開発を行います。

 

商品に込められた背景やストーリーが明確であればあるほど、デザインには一貫性が生まれます。そしてその一貫性が、使い手の信頼感を生み出し、製品の価値をより強く感じてもらうことにつながります。私たちは、単に「売れるもの」ではなく、「想いが届くもの」をつくることを目指しています。

 

アイデアの源は、日常にある気づきから

子どもの喉つき事故を予防するまがる歯ブラシ

上:子どもの喉つき事故を予防する「まがる歯ブラシ」【特許取得】

良いアイデアは、特別な場所や体験からだけでなく、日々の暮らしの中でふと感じる「ちょっとした不便」や「こんなふうになったらいいのに」という小さな願いから生まれます。
私たちは生活者としての視点を大切にし、人の動きや表情、使い方の癖、使用環境などを観察することで、製品に対する洞察を深めています。

女性ならではの視点や感性を活かした、女性に対する配慮も加えた商品開発が求められています。
女性プロダクトデザイナーにより家事を日常的に行う生活者として、子供を持つ母親として、働く女性として、「女性として」のユーザー視点に立ったプロダクトデザインをご提供いたします。

 

また、素材や構造、製造方法といった“つくり手の視点”も欠かせません。ユーザーのリアルな体験と、製造現場での実現可能性を両立することが、製品の完成度と使いやすさを両立させるカギとなります。
人とモノとの関係性を多角的に捉えることで、実感のある、説得力のある提案につながっていきます。


試作・検証から「納得できる解決」を導く スピーディーにデザインを実現する技術と商品製造に関する情報の提供

製品開発では、コンセプトをかたちに落とし込む過程で、デザインモデルや機能モデルといった試作を活用します。
たとえば、手に取ったときの重さ、質感、操作のしやすさといった“体験”は、言葉だけでは伝わりません。実際に触れてみることで見えてくる改善点や気づきが、多くのヒントになります。

私たちは、試作の目的や評価ポイントをクライアントと丁寧に共有し、完成イメージに近づけながら検証を重ねていきます。複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、プロジェクトに関わる全員が納得できる形に調整します。
対話と合意形成を重ねながら進めることが、信頼関係と製品のクオリティを高めるために不可欠だと考えています。


デザインをスピーディーに実現するために、デザイン工程から3次元CAD(SolidWorks)を導入し作業や設計にかかる時間を短縮しました。 多くの時間をアイデア発想や構想段階にかけることで、より高品質なデザインを創出できるように製品開発過程を改革しました。
3次元CADは、製品設計・金型までのデータの一元化、共有化を可能にし、デザイン段階から積極的に解析を利用することで製品精度の向上を可能にします。

また、新しい発想は、新しい素材や技術を伴って商品化されます。 そして、よいデザインを「商品」にするためには、そのデザインを実現するための加工技術・素材情報が必要となります。多くの開発に携わり培われた経験・情報、そして多くの協力会社よりの技術提供により商品化を実現します。
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