企画が止まったときに、最初に整理すべき3つの判断軸 ── ICIデザイン研究所のプロジェクトの進め方
私たちは、デザインのご相談をいただいたとき、
いきなり形やアイデアを考えることはありません。
なぜなら、多くのプロジェクトは
「アイデアはあるが、判断できない」
「進めたいが、確信が持てない」
という状態で止まっているからです。
デザインは、見た目を整えるための作業ではなく、
事業として前に進めるための“判断を支える仕組み”だと、私たちは考えています。
企画が進まなくなる、本当の理由
開発の現場で、よく耳にする言葉があります。
- 社内で意見が割れている
- 良さそうだが、決めきれない
- 上層部の判断が止まっている
この状態の多くは、
「何を基準に判断すればいいのか」が整理されていないことが原因です。
アイデアの良し悪しではなく、
“判断の軸”が共有されていないため、前に進めなくなります。
私たちが最初に行うのは「形づくり」ではありません
ICIデザイン研究所では、まず次の問いからプロジェクトを整理します。
- このプロジェクトで、何を実現したいのか
- 何をもって「成功」とするのか
- 誰が、どこで、どう判断するのか
多くの場合、これらは資料や企画書の中に、明確な言葉として存在していません。
そのため、ヒアリングを通じて、クライアントの中にある“最終イメージ”を言語化し、共有できる形に整理します。
この工程を省くと、
「良いデザインなのに、判断されない」
という状態が起こりやすくなります。
多くの場合、こうした判断基準は明文化されていません。
そこで私たちは、ヒアリングを通じて
クライアントの中にある最終イメージを言語化・可視化していきます。
企画を前に進めるための、3つの判断軸
私たちは、アイデアを絞り込む際、必ず次の3点を確認します。
1.実現できるか
技術的・構造的に成立するか。
製造や運用の現場で、無理が生じないか。
2.事業として成立するか
市場はあるか。
価格帯や数量は、事業として現実的か。
3.プロジェクトとして推進できるか
社内外の関係者が、継続して関われる体制が組めるか。
途中で止まらない仕組みがあるか。
この3つが揃って、初めて
「進める価値のある企画」だと判断します。
「事業性」は感覚ではなく、整理で確認する
テーマを受け取ったら、すぐにアイデアを出すことはしません。
特に、事業として成立するかどうかは、感覚に頼りません。
- 業界の規模
- 市場の成長性
- 既存製品やベンチマークの有無
- 想定価格帯と数量感
調べられる情報は整理し、
**「なぜ、この企画は成立すると考えられるのか」**を、社内で説明できる状態にします。
これにより、開発担当者や経営層が、
“納得して判断できる材料”が揃います。
やらない判断も、プロジェクトを前に進める力になる
すべてのアイデアが、企画になるわけではありません。
- すでに市場に似た商品が多いもの
- 誰も困っていないもの
- 差別化が難しいもの
こうした案は、早い段階で整理し、外します。
やらない判断をすることで、進めるべき企画がはっきりします。
1.実現できるか
技術的・構造的に成立するか。
製造や運用の現場で無理がないか。
2.事業として成立するか
売れる可能性はあるか。
市場規模や価格帯は、クライアントにとって現実的か。
3.プロジェクトとして推進できるか
関係者が継続して関われるか。
途中で止まらない体制が組めるか。
この3つが揃って、初めて「進める価値のある企画」だと判断します。
「事業性」は感覚ではなく調査で確認する
特に事業性については、感覚に頼りません。
- 業界の規模
- 市場の成長性
- 既存商材やベンチマークの有無
調べられる情報は整理し、
「なぜ成立すると考えるのか」を説明できる状態にします。
アイデアを企画にするための取捨選択
すべてのアイデアが企画になるわけではありません。
- すでに似た商品が多いもの
- 誰も困っていないもの
- 差別化が難しいもの
こうしたものは、早い段階で整理し、外します。
やらない判断も、企画には欠かせません。
完成形ではなく、「あるべき姿」を共有する
実際の開発では、
最初から理想通りに進むことは、ほとんどありません。
そのため私たちは、
完成形ではなく、**「このプロジェクトは、どこを目指しているのか」**という“あるべき姿”を共有します。
その上で、
試作や検証を重ねながら、無理のない形に整えていきます。
デザインは、実現して初めて価値になる
アイデアを出すこと。
企画書をつくること。
イメージを提示すること。
それ自体がゴールではありません。
- 実現できるか
- 継続できるか
- 事業として回るか
そこまで含めて、デザインの役割だと、私たちは考えています。
もし、こんな状況であれば
もし、企画が思うように前に進まない、
社内で判断が止まっている、
「この方向で本当にいいのか」と迷っているのであれば、
それは特別なことではありません。
多くのプロジェクトで起きる、ごく自然な状態です。
整理できていない段階から、ご相談いただけます
私たちは、
最初から完成した企画や、明確な答えがある状態でのご相談だけを
想定しているわけではありません。
まだ整理できていない段階、
言葉になっていない違和感や迷いの段階から、
一緒に考えることを大切にしています。
まずは「整理する」ことから
プロジェクトを進めるために、
まず考え方を整理したい、判断軸を確認したい、
というご相談でも構いません。
デザインを通じて、
事業として前に進めるための整理が必要な場合は、
お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
よくいただくご質問
https://www.ici-design.co.jp/service/faq.html
デザインの目的や考え方を整理した上で進めたい方は、
ICIデザイン研究所のサービス内容をご覧ください。
→ プロダクト開発・製品開発 / デザインサービス
サービス:商品開発コンサルティング
https://www.ici-design.co.jp/service/kaihatu.html
商品開発の流れについて
https://www.ici-design.co.jp/service/flow.html