10月1日は「デザインの日」プロダクトデザインが広げる可能性
10月1日は「デザインの日」です。
これは1990年に通商産業省(現・経済産業省)が制定した記念日で、「デザインが産業や暮らしに果たす役割を広く伝える」ことを目的としています。
この日にあらためて考えたいのは、デザインの本当の役割です。
特に私たちが取り組んでいる「プロダクトデザイン」は、単にモノの形を整えるだけではなく、人と暮らしを支える大切な手段です。
製品づくりの現場では、機能やコスト、安全性といった条件が常に優先されます。もちろんそれらは欠かせないものです。しかし、実はそのすべてをひとつにまとめ、人が安心して使えるように導く役割こそがプロダクトデザインなのです。
デザインの成果は「気づかれにくい心地よさ」
ICIが考える「すぐれたデザイン」は、使った瞬間に驚きを与えるものだけではありません。
むしろ「当たり前に使える」「ストレスがない」「長く愛される」といった“気づかれにくい快適さ”こそが、真の成果だと考えています。
良いプロダクトデザインの成果は、実は派手に目立つものではありません。
「使いやすい」「壊れにくい」「長く愛着を持って使える」といった体験こそが、その価値です。
使う人が気づかないほどデザインの配慮や工夫が自然に暮らしに溶け込み、日常を支えている──それが優れたプロダクトデザインの特徴です
- 使いやすさを高める
- 安心・安全に配慮する
- 企業の想いをかたちにする
- ブランド価値を伝える
こうした要素を統合し、人とモノとの最適な関係をつくることが、プロダクトデザインの役割です。
世界と日本で広がるデザインの役割
ヨーロッパでは「チーフデザインオフィサー」が経営陣に参加する企業も多く、デザインが経営戦略の中核を担っています。
日本でも徐々にその流れが広がり、スタートアップや中小企業で「企画の初期段階からデザイナーが参加する」ケースが増えています。デザイン賞の評価基準も、「社会課題を解決できているか」「使う人にどんな価値を届けているか」に重点が置かれるようになりました。
これは、デザインが単なる装飾ではなく「企業と生活者をつなぐ力」として社会に認められてきている証です。
これは「デザイン=仕上げ」から、「デザイン=価値創造」へと位置づけが変わりつつあることを示しています。
プロダクトデザインは、単なる装飾ではなく課題解決の方法として注目されているのです。
アイ・シー・アイデザイン研究所の想い
プロダクトデザインは、単なる“形づくり”ではなく、
企業の想いをかたちにし、ユーザーに安心や感動を届けるための重要なプロセスです。
私たちは「形をつくる」だけでなく、人の想いをかたちにし、それがきちんと伝わるデザインを目指しています。
そこには、子どもの安全を願う視点、生活者としての実感、そしてプロのデザイナーとして積み重ねてきた知識と経験が重なっています。
子どもを守る視点から生まれた 曲がる歯ブラシ
遊びと学びを両立する 知育玩具 ノシリス
生活を便利にする シリコーンキャップKissシリーズ
どの事例も「課題を解決し、暮らしを豊かにしたい」という共通の目的があります。
課題を解決することで「使ってよかった」「これがあって助かった」と感じてもらえる。そんな瞬間こそが、デザインが人に届いた証だと考えています。
アイ・シー・アイデザイン研究所では、
「想いをつたえる、想いがつたわるデザイン」をテーマに、暮らしに寄り添った製品開発を続けています。
デザインは未来をひらく
デザインの日は、単に記念日ではなく、あらためて「デザインが社会に果たす役割」を見直す日だと思います。
プロダクトデザインは、企業にとっては未来への投資であり、生活者にとっては安心と快適さを届けるものです。
アイ・シー・アイデザイン研究所は、これからも企業と人をつなぐ架け橋として「想いをかたちにする」デザインを追求してまいります。

プロダクトデザインを通じて、御社の製品開発に新しい価値を加えたいとお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。