〔コラム〕良いストレス

ヒトが考えなくて済むものよりは
ヒトの思考を促すモノを 
ヒトにべったりとやさしいモノよりは
ヒトの理解と創造を喚起させるものを

ICIデザインのモノ創りの基本にはこの様な考えがあります。
例えば「安全」について考える場合、過ぎた「安全に対する配慮」に満ちたモノを使っている人ほど安全に対する配慮が薄れがちであると考えられます。
小さいときに、ナイフを使い工作をしていなかったら、成人してからナイフで大怪我をする例からもわかるように、本当の安全とは「何が危険なのかを認知すること」なのです。
指をはさんでも痛くない扉をつくるよりも指を挟めば怪我をしない程度の痛みを感じる扉を作るべきです。 機械のボディーを覆い隠すよりも働きを出来るだけ目に見えるようにし、危険を察知できるようにすることが良いのです。
このような人への働きかけをストレスと呼んでいますが、「良いストレス」を与えることで「気付き」を導きだし、ヒトとモノとの相互理解につなげることが出来ると考えます。 「良いストレス」を設計することで生活に対する、やさしさに対する、そして感じられなくなっているものに対する「気付き」を喚起させたいと私達は思っています。


2000年10月執筆

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